約一ヶ月ほど前、11月上旬にあるIT系資格試験を受験しました。
モバイルシステム技術検定2級です。
IT系の資格というと、情報技術者、システムアドミニストレータといった国家試験もの、CCNAMCPといったベンダものが一般に通用しています。この資格は、いわばモバイル業界の認定試験、といったところを目指しているようです。
モバイルシステム技術検定というのは、去年から始まった新しい試験です。DoCoMoKDDIといった通信事業者やNEC、京セラといった関係ベンダーが共同で作る、MCPCという組織が認定しています。
私は実務優先主義で、資格試験にはほとんど興味がなかったのですが、職場にポスターが貼ってあったのを見て、受ける人が少ないなら逆に取ってみるかと天邪鬼な心を起こして、勉強してみました。


先日結果が来ました。結果が出るまでに一ヶ月は掛かりすぎですよね。これではとても脅威の速度で進歩と変化の進むこの業界にはついていけませんよ。
とにかく、結果は一応合格。筆記試験の勉強とやらは実に10年ぶりくらいでしたので正直不安でしたが、何とか乗り切りました。
まだ3回目の試験なので、過去問や合格ラインの基準もなく、MCPC自体が発行している参考書しか教材がありません。う〜ん、この資格が流行るなら、攻略サイトでも作りましょうか。その元気はないと思いますが。


出題はモバイル通信に関するほぼ全分野に渡り、大きく分けて3つの分野があります。

  • 無線通信設備
  • IP設備
  • 情報端末

私はモバイル系のIP設備に携わる仕事をしているので、この部分は実務が勉強なのでさすがに問題ありません(問題あったらマズいですよね。。。)
情報端末、つまりケータイやPDA側については、趣味というかもう人生の半分電子ガジェットに捧げちゃってる感もあるのでシロート知識だけはたっぷりありました。それをテキストに沿って体系化していけば済んだので、これも割と楽勝。
問題は無線通信です。実のところ全然知りませんでした。アマチュア無線等にも全く興味がなかったので、無線通信の基礎の基礎も知らない状態でした。完全に一からの勉強。
でもおかげで、非常に勉強になりましたし、仕事にもフィードバックがありました。無線通信を担当する部署とのコミュニケーションは、こちら側に一定の知識があるとないとでは円滑さがまるで違いますね。


試験問題自体は、正直レベルが低いです。問題が簡単という意味ではなく、試験として質が悪い。まだ始まったばかりの試験で手探りなのかも知れませんが、ちょっとひどい。ほぼ、覚えているか覚えていないかで正誤が決まり頭を使って解く問題がほとんどありません。同じ知識で正解がわかる問題が並んでいたりします(2問ある意味がない)


しかし先述のように、この試験のためにした勉強は大変役に立ちました。知っていてもうろ覚えだった用語などを覚えなおせますし、私にとっての無線のように、全く新しい知識を得る事も出来ます。
資格として、試験としてはオススメできませんが、このために勉強するのは大いに役立ちそうです。これからのITはモバイルと切り離せない事は確実ですから。